2-03.高額所得層にマンションの買い時感広がる

新築マンション発売戸数減少の原因となったのが、販売価格上昇からくる売行きの悪化でした。
加えて、リーマンショックに象徴される金融危機による不動産市況の大幅悪化、中小デベロッパーの経営破綻などで値下げが続き、分譲マンション価格に対する不信感が募ったのが2009年の不動産市場といえます。

2010年に入って、マンション市場は価格値下げや売れ残り物件再販の動きが終息し、徐々に正常な機能を取り戻してきました。
その動きを受けて活発化してきたのが、比較的所得の高い年収700万円以上の購入者層です。
これら、市況悪化でマンション購入を控えていた中高額所得層に、買い時感が広がっているのが現在のマンション市場の状況といえます。
買い時感の広がりは、マンション価格の安定だけが要因ではありません。
税制改正による住宅取得に係る贈与税非課税枠拡大や、住宅エコポイント制度の創設も買い時感を後押ししています。

新築マンションの新規発売戸数は、まだ十分に回復したとはいえません。
しかし、モデルルーム来場者の増加や、高額所得層に広がっている買い時感などを見ると、マンション市場の回復は進んでいるといえるでしょう。
さらなる市場活性化のためには、マンション価格の先安感払拭が必要であり、その実現があれば回復感は高まるものと期待されます。

→”2-04.長期優良住宅のマンションが徐々に浸透”を読む