1-05.マンション市況と今後の見通し

マンション市況は、低価格や住宅ローン減税・長期金利の低下などの要素によって好調に推移しています。
不動産経済研究所が発表した「全国マンション市場動向」によると、2010年のマンション発売は8.4万戸で6.4%増と5年ぶりに前年比増加に転じました。

しかし、これは大都市圏中心部・大手中心の市場で、地方圏は大きく落ち込んでいます。
また首都圏でも、高いリスクのある超大型物件は避けられ、中小物件が増加してくると見られています。
金融不況による事業者に対する融資引き締めで、用地買収が難しくなっているのがその一因です。
このまま金融不況が続けば、中長期的にはマンションの新規発売戸数は先細りになってしまう可能性は少なくありません。
多くの購入希望者が「買い時」と感じているなか、新しいマンション開発の環境は整っていくのでしょうか。

大量販売、大量消費の時代から、ファミリー向け郊外型マンションへと変化したマンション市況ですが、この状況はしばらくは一定の需要が見込めると考えられます。
しかし、少子化・高齢化時代を迎えると、単身者向け・夫婦向け・老齢者向けの都心型のマンションが求められてきます。
そこで必要とされるのは「量(広さ)」ではなく、マンションの「質(機能)」への進化となってくるでしょう。

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