1-03.マンションブームの背景

「土地神話」といわれていた時代、マンションは値上がりするのが当たり前といわれていました。
日本経済の発展とともに、マンションは資産や投資物件として購入されていたのです。
小さな賃貸アパートから賃貸マンションへ、さらに都心の高級マンションへ、最終的には郊外の新築一戸建て住宅へというのが、一般的な住み替えパターンと考えられていました。
現在では一部のケースを除いては、マンション購入を資産や投資物件として考えることはないでしょう。

日本でマンションブームが始まったのは1980年代後半のバブル期のことで、価格高騰によりマンションは一般人には手の届かないものでした。
バブル崩壊後の91~2年には、マンション新規発売戸数は2万戸/年程度まで落ち込みました。
その後、93年には4万戸、94年には8万戸と回復傾向を見せ、2007年までトータルで約113万戸と大量供給が続いたのです。

マンションの大量供給の要因としては、マンションの低価格化、長期金利の低下、住宅ローン減税、新規不動産会社の参入などが挙げられます。
かつては「高嶺の花」と呼ばれていたマンションは、今や一般的な都市型住宅のひとつとなりました。
現在のマンションブームは、大量供給の時代に各デベロッパーが切磋琢磨し、商品としてのマンションの質を上げ進化を促進してきた結果といえるでしょう。
→”1-04.マンションの商品性 その進化と変遷”を読む