1-02.首都圏を中心としたマンション市況の現状
世界的な景気低迷が続くなか、マンション市況はどのように推移しているのでしょうか。
首都圏を中心に、新築マンション価格の低下や、住宅ローンの低金利などの要素も加わり、マンション販売は活況を呈しています。
ではマンション市況は好調なのかというと、実はそうとばかりはいえないのが現状です。
売上好調といわれるマンション販売の内訳を見てみると、現在売れているのは3000~4000万円台で、郊外のファミリー向け物件が多数を占めています。
これはすでに建設が完了しているマンションで、完成在庫または販売在庫と呼ばれている物件です。
対して、東京都心部の5000万円~1億円台のマンションは好調な販売状況とはいえません。
年度末の決算期を控え、大多数のマンションデベロッパーは、販売価格を下げても売ってしまいたいと考えています。
在庫マンションを売りさばくことによって借入金の返済を行ない、新規の運転資金を確保しなければ倒産という危険性もあり得るからです。
価格を引き下げて、早期の販売を目指すマンション販売には、次の2つの方法があります。
1つは価格改定と呼ばれるケースで、販売初期に設定した価格から値下げを行なうものです。
もう1つは、不動産会社がマンション在庫を買い取って再販物件として販売するものです。
この2つの方法により、マンション価格は低下して購入しやすい状況になっています。
現在のマンション価格は底を打ったとまでは言えませんが、今後さらに値下がりしていくことはないと予想されています。
→”1-03.マンションブームの背景”を読む